昨年、開講いたしました玄流・淘宮術ワンデー講座、お蔭様で好評を得ることができました。

参照：大石眞行先生　8月26日（土） 玄流・淘宮術 ワンデー講座

ただ前回は、全く予備知識のない方でも受講可能という初級講座で、淘宮術はもちろん、その母体である天源術、さらには運命学全般の基礎知識をも詰め込んだ欲張りなワンデー講座となっておりました。

また、淘宮術の最大眼目である「開運」、もちろんここで言う開運というものが突然空から大金が降ってくるだとか、いきなり白馬の王子さまからプロポーズされるなどの荒唐無稽なものではないことはお分かりいただけると思いますが、現実的で具体的な開運方法ということで、淘宮術が誕生した江戸時代の内容を現代的にアレンジしたものとしてお伝えいたしました。

今回は続編ということで、第一のポイントとして、前回時間的制約などにより解説できなかった淘宮術の相術についてお話いたします。

淘宮術では、生年月日より逆算した受胎年月日の３つの干支を運命の原型ととらえ、これを三輪と呼びます。
生年月日等の時間で人間を細分化する占術に対して、必ず出る疑問が同一生年月日の人間の異同の問題です。

淘宮術においても三輪が運命の原型であるという前提のもとに、これに加えて「ハタケ」と呼ばれる他の要因を想定しています。
それは、両親の三輪の問題であったり、後天的要因であったりするのですが、それらの総合的結果をすべて表しているのが相（人相）であると考えるのです。

淘宮術では庶民でもわかりやすい俗な言葉で説明をするのですが、「ハタケ」という名称も三輪が運命の種であるなら、それに良くも悪くも大きく影響する土壌の意味で畑（ハタケ）という言葉が使われます。

次に、淘宮術では性格が人間の運命を作ると考えており、その性格は思考や行動に表れると考えます。

そして、行動の中で一番身近でよく使うのが言語であるとし、言葉遣いを矯正することを非常に重視します。

マナー教室のような指導ではありませんが、三輪ハタケごとに注意すべき言葉遣い、改善すべき言葉遣い、模範とすべき言葉遣いなどがあります。

たとえば、話し言葉ではなく書き言葉の問題ですが「ことばづかい」は言葉「使い」ではなく言葉「遣い」です。言葉を道具として使用するのではなく気遣い、心遣いの表れとして言葉を「つかう」からです。
このように、理由や根拠を知れば些末なテクニックの沼に溺れることなく適切な言葉を選べます。

これと同様に、開運行動の根拠や理由を理解することで、窮屈な技術論に陥ることなく自分自身で適切な行動を選べるようになります。

淘宮術にはわかりやすい歌にしてそのような考え方を説いたものがあります。

よって今回のもう一つのポイントとして、そのような歌をご紹介することで、自分自身の開運行動の基準を作っていただけるようにするというものがあります。

●淘宮術の相術の解説

●淘宮に伝わる歌のご紹介

以上2つが今回の講義の最重要ポイントとなります。